社労士

どうしたら日本人は不幸じゃなくなるんだろう

私は、海外(ヨーロッパ)で働いた経験があります。今の会社の子会社で、住んでいたのは通算6年ほどです。その後も、外国人の同僚と一緒に仕事を続けています。欧州の人たちと仕事をするときにいつも感じることは、日本人はなぜこんなに一生懸命働いているのに、幸せになれないのかということです。

私が初めて外国に住んだのは1990年代のロシア、それも学生寮でした。ソ連が崩壊した直後で、経済は大混乱していました。食べ物を買うのも大変な時代でした。次はドイツに出向です。日本人は週末や深夜も関係なく働くのに対して、ドイツ人は仕事とプライベートをしっかり分けていました。当時は、その違いにすごく違和感を感じました。その後、今度は再度ロシア。ドイツと比べると、人びとの暮らしぶりはかなり違っていましたが、それでも日本人よりは楽しそうでした。もちろん、学生寮と駐在員用のアパートでは、全く違う世界でしたけど。

社労士になるための勉強をして、試験に受かって、社労士になって、知識を深めてきました。そして、今思うのは、日本の雇用形態が問題だということです。

日本ではメンバーシップ型雇用が主流です。これは、会社に所属することが重視される雇用形態です。能力や成果よりも、忠誠心や協調性が求められます。生産性につながらない無駄な長時間労働や精神論、世界では常識の理論を無視した経営戦略が横行。当然、これでは儲からないため、結果として給料が上がらない。

メンバーシップ型雇用の弊害を除外するため、ジョブ型雇用を導入すべきだと考えています。ジョブ型雇用を導入できるように社会を再設計しないといけないと思います。

働く人の立場から見ると、ジョブ型雇用では、待遇の決定に際して個人の能力や成果が重視されます。つまり給料を含む待遇を勝ち取るためには自分のスキルを高める必要があります。そうしないと能力不足と判断されて、良い待遇がもらえません。
だから、ジョブ型雇用を日本に導入しようとすると、スキルを高めてこなかった多くの”能力不足”のサラリーマンが、不利な立場になってしまいます。

でも、現状の、みんなが不幸で貧乏なよりも、お金持ちになれる可能性がある方がいいと思いませんか?

ジョブ型雇用を普及させる具体的な方法は、わかりません。でも、日本が変わるためには、絶対必要だと思っています。

個人としては、ジョブ型雇用でも採用されるように自己研鑽を続けようと思っています。

-社労士