表計算を仕事で使っていると、小数点以下の計算で合計が合わないということが起こります。
私の勤務している会社では経理関係の書類を各部門が作成して経理部に提出する仕組みになっているのですが、その経理の書類で1円ズレると伝票を突き返されます。
少し前までは、いちいち腹を立てていました。コンピューターは本来人を助ける物のはず、人が四捨五入で1円ズレるような伝票を作ったときはコンピューターの方で修正すべきだ。
考えてみると、改良に金のかかるコンピューターの代わりに、人が修正するという労働に対しても賃金が支払われているのです。費用対効果を考慮の上で、新しいコンピューターシステムを入れる代わりに労働者に賃金を支払うという判断を経営者がしているわけです。嫌なら、効率の良いシステムを導入して効率的な運営を行っている企業に転職すればいいのです。生産性が高い分、給料も高く、働きがいがあることでしょう。それをしないなら、合わせるしかないです。
このように割り切ることができたので、表計算の1円ズレる問題は下記の手順で回避することにしています。
1.通貨の計算をするときはROUND関数(次回参照)を使い、表示される数字と実際の数字を合わせる。
2.複数のセルを選択すると、画面のどこか、多くの場合右下に、選択した範囲の合計の数字が表示されるのでその数字が、あるべき数字と合っているかをチェックする。
3.ズレていたら、どこかに1を足すか引く。これで合いました。
次回は、ROUND関数をご紹介します。