
気楽な有休消化のはずが……毎朝襲ってくるプレッシャー
長年勤めた会社を退職し、現在は有休消化中です。周りからは「毎日お休みで最高だね!」なんて言われますが、現実はそんなに甘くありません。会社の看板がなくなり、「本当に自分の腕だけで食べていけるのか?」という重圧で、毎朝パチッと目が覚めます。
8月の行政書士・社会保険労務士の事務所開業に向けて、今は実務の基礎を叩き込む時期です。焦燥感に背中を突かれながら、毎日机に向かっています。
現在メインで読み込んでいるのは、外国人の「在留資格(ビザ)」に関する分厚い専門書です。しかし、この制度を深く学べば学ぶほど、 「国が守りたい建前」 と「職場のリアル」が、あまりにもズレていることに気づかされるのです。
「高度人材」という建前と、矛盾だらけの職場
日本のビザ制度には、「単なる単純作業にはビザを出さない」という原則があります。大学で専門知識を学んだ「高度な人材」だけを受け入れる。そうやって厳しく審査することで、安い労働力が大量に入ってきて日本人の雇用が奪われるのを防ごうとしています。この防波堤の理屈はよく分かります。
しかし、実際の職場はどうでしょうか?
今の時代、かつて「高度なデスクワーク」と呼ばれていた仕事の多くは、AIや便利なツールのおかげで「単純作業」になりつつあります。一方で、現場の泥臭い仕事にこそ、臨機応変な対応力やコミュニケーション能力といった「高度なスキル」が求められたりしています。
さらに深刻なのは、日本の古い組織体質です。せっかく厳しい国の審査をパスした優秀な外国人材が入社しても、古い体質の会社では、ただの作業員のように扱われてしまうことが少なくありません。
例えば、優秀な彼らが自分に与えられたノルマを早く終わらせるため、スマホのAIを使って業務を自動化しようと工夫したとします。すると、どうなるか。「勝手なことをするな!サボるな!」と上司から怒られてしまうのです。自分の仕事もせずにネットサーフィンをしているような古い年長者から理不尽な指導を受け、結果的に、優秀な外国人材は絶望して日本を去ってしまいます。
本当の課題
かつての職場の外国人の同僚たちは、チームのため、そして日本社会のために本当に一生懸命働いてくれていました。だからこそ、国が「入り口(ビザ)」の審査だけを厳しくしても、彼らが働く「中身(職場環境)」が昭和のままでは、日本経済は未来永劫復活しません。
この矛盾に直面したとき、私がこれから提供すべき価値の軸がハッキリと見えました。
行政書士として、ルールを守った適法なビザ取得の土台を作ること。そして社会保険労務士として、能力や創意工夫が正当に評価される「透明な評価制度」を会社にインストールすること。
適切な在留資格と能力を発揮できる環境。この両輪がそろった職場を一つでも増やしていくことが、嫌な寝覚めを経験して見えてきた、私の進むべき道です。