今の時代に生まれて良かった
自分の家系図を作る過程で、昔から感じていた違和感が言語化できました。それは今の時代に生まれて本当に良かったということです。
そこにあるのは古き良き時代などではなく、過酷な現実でした。幼くして命を落とす子供たち。妾が産んだ子が非嫡出子と呼ばれていた時代。個人の意志よりも家や身分に縛られた人生。戦争の恐怖。
人類の歴史の99%はそんな時代だったのかもしれません。それに比べれば、現代にある社会の歪みなど、命まで奪われることはほとんどありません。私たちは今、かつてないほど自由な時代を生きています。
技能実習制度への私見:自由の時代にあるべき形とは
だから、私は在留資格の一つである技能実習制度に対して、違和感を感じていました。
日本の技術を学んで母国へという建前の一方で、現場にあるのは転職の自由がなく、実質的に移動を制限され、本人の希望とは異なる環境でも耐え忍ぶことが前提となってしまう構造。これは、せっかく私たちが手に入れた自由な労働の価値観から、少し遠い場所にあるように感じていたのです。
借金に縛られ、本人の希望に反した労働を強いるような歪み。この制度が幕を下ろすと知ったとき、私は安堵しました。
育成就労制度という挑戦:選ばれる努力の先に
新たに始まる育成就労制度について、業界で、転籍(転職)が自由になれば、すぐに人が逃げてしまうから使い勝手が悪いという声も聞かれます。
確かに、人手不足に悩む経営現場の側面からは、そのように映るかもしれません。しかし、私はこう考えます。選べる自由があるから企業は選ばれるための努力で競争するようになるはず。ゆくゆくはそれが、日本人がいまだかつて手にしたことがない人間らしい働き方になるはずと考えます。
仕事の誇りは、持続可能な関係性の中に
私は、単に手続きを代行するだけではなく、企業と従業員が対等なパートナーとして選ばれ、選び合う関係を築くお手伝いをしたいと考えています。
転職できてしまうなら使い道がないと考えるのではなく、選ばれ続ける組織をどう作るかを、経営者の皆様と一緒に考えていきたい。
現実を知らないから言えることだと思います。なので現実を知る前に、今の気持ちを書いておこうと思いました。