
ただいま、そしてご報告
ご無沙汰しております。覚えていてくださる方がいらっしゃれば、本当に嬉しい限りです。またしても、ずいぶんと長い間ブログの更新が滞ってしまいました。
書くことから遠ざかっている間にも、私の身の回りには様々な変化がありました。ブログを読んでくださっていた方々には、何もお知らせせずに申し訳ありませんでした。今日からまた、少しずつではありますが、私の日常や感じたことを綴っていこうと思いますので、よろしければお付き合いください。
予期せぬ異動の辞令
このブログの更新が止まっていた期間に起こった、最も大きな出来事の一つが異動です。サラリーマンとして勤めている会社の事業所の閉鎖が決まり、それに伴い、私に下されたのは現在の勤務地から500キロも離れた場所への異動の業務命令でした。
会社員である以上、業務命令は原則として従うべきものですが、今回は家庭の事情でどうしてもその異動を受け入れることができませんでした。クビまで覚悟した苦渋の決断ではありましたが、会社にその旨を伝え、相談を重ねました。結果として、500キロ離れた地への異動は免れましたが、これまでのキャリアで培ってきた仕事とは全く異なる分野の業務を担当することになったのです。
不信感と不十分な引き継ぎ
この異動の沙汰が決まるまでの過程は、残念ながら私の中に強い不信感を募らせるものでした。全く説明がないまま話が進んで、情報が錯綜したり、最終的な沙汰が出るまで遅すぎる。組織に対する疑念が生まれ、精神的に非常に不安定な状態が続きました。後になって会社も大量の人をできる限り希望に添った形で異動させるための調整が大変だったと聞きましたが、私にはそれを理解する余裕がありませんでした。
また、15年もやってきて自分なりに工夫してやってきた業務の後任者への引き継ぎ期間も、業務内容の複雑さから考えると驚くほど短く設定されました。そのため、まともな引き継ぎを行うことができず、多くの懸念を残したまま新しい部署へ移ることになってしまいました。後に、後任の方が「説明が下手すぎる。やり方が厳しすぎる」といった陰口をあちこちにしているという風評を耳にし、非常に複雑な気持ちになったことも、この時の精神的な負担を増幅させる一因となりました。
メンタルがくたびれた4ヶ月
内示を断ってから、最終的に現在の全く異なる仕事に異動するまでの約4ヶ月間は、私にとって本当に長く、そしてメンタルがひどくくたびれた期間でした。先の見えない不安、自分が会社の中でどのような立場になるのかという恐れ、そしてこれまでのキャリアがリセットされるのではないかという焦り。これらの感情が常に頭の中を占め、心は休まる暇がありませんでした。
毎日の業務をこなしながらも、心の内側では常に何かが削られていくのを感じていました。この間は、仕事のパフォーマンスも普段よりも落ちていたように思います。
ぐーたらで得た回復
そんな心身ともに疲れ果てた状態でしたが、今年のゴールデンウィークに転機が訪れました。異動が決まったのがGW明けだったため、幸いにも11連休という長期休暇を取ることができました。
この長いお休みを、私は文字通り「ぐーたら」することに費やしました。普段なら何か予定を詰め込んだり、趣味に没頭したりするところですが、この時はひたすら家でゆっくり過ごし、何も考えない時間を持つことを最優先しました。驚くほど何もしない日々でしたが、そのおかげで、疲れ切っていたメンタルが少しずつ、しかし確実に回復していくのを感じることができたのです。心に溜まっていた澱のようなものが洗い流されていく感覚でした。
この経験から強く感じたこと
今回の経験を通じて、具体的な出来事の詳細は守秘義務があり書けませんが、人の「心」そして「メンタルヘルス」について、身をもって深く考えさせられました。そして、いくつかの重要な学びを得ました。
第一に、人の心は意識的にケアしないと、簡単に疲弊してしまうということです。日々の仕事や人間関係の中で、知らず知らずのうちに心はストレスを抱え込み、放っておくとパフォーマンスだけでなく、健康そのものを損なう可能性があります。
第二に、疲れた心では、最高のパフォーマンスどころか、通常のパフォーマンスすら発揮するのが難しいという現実です。心が健やかであってこそ、人はその能力を最大限に活かすことができるのだと痛感しました。
そして第三に、疲れてしまった心は、「ぐーたらする」といった一見非生産的に思えるような時間や休息によっても、十分に回復しうるということです。無理に何かをしようとするのではなく、ただ心と体を休ませることが、どれほど重要かを知りました。
今後の社労士活動への糧として
私自身、今回非常に不安定な立場で約4ヶ月間を過ごし、不安に苛まれ、メンタルが削られていくリアルな感覚を味わいました。これまで大きな困難なしで30年過ごしてきたサラリーマン人世の中で、はじめて感じた圧倒的弱い立場での不安。この生々しい経験は、私がこれから目指す社会保険労務士(社労士)としての活動に、必ずや活かせると強く感じています。
労働者の方々が抱える悩みや不安は、単に制度や法律の問題だけでなく、今回私が経験したような人間関係や組織のあり方、そして何よりメンタルヘルスが深く関わっていることが少なくありません。この経験を基に、机上の空論ではなく、働く人々の心に寄り添い、真に役立つサポートができる社労士になりたいと考えています。
再び歩み始める
今回の経験は、私にとって大きな試練でしたが、同時に多くの気づきと学びを与えてくれました。このブログを再開するにあたり、改めてこの経験を振り返り、言語化することで、自分自身の気持ちの整理もつきました。
これからは、この経験を忘れずに、日々の仕事や、将来の社労士としての活動に誠実に取り組んでいきたいと思っています。そして、このブログを通じて、私の考えや学びを共有し、誰かの何かの役に立てることがあれば嬉しいです。
また、改めて、ブログの更新を楽しみにしてくださっていた方々にはお詫び申し上げます。これからは、無理のないペースで、また日常を綴っていきますので、引き続き読んでいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。